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2016-10-24

理想の人材を育てる!人事評価制度を定着させるための5つの運用プロセス

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リーダーたちが全身全霊をかけて人事評価制度を作っても、なかなか定着しないという会社は少なくありません。評価制度をきちんと経営に活かすには、設計以上に運用が重要です。人事評価制度を運用にのせるための、5つのプロセスを説明します。項目ごとに資料を設けていますので、ぜひ参照しながらご覧ください。

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1.評価の実施

なにはともあれ、まずは評価を行いましょう。評価者(リーダー)が評価基準に基づき、被評価者(部下)ごとに「評価シート」を作成します。評価を実施するときには、次の3つに気をつけてください。

1つ目は、評価は三者で行うこと。部下本人、直属の上司、その上の立場の上司です。上司2人で評価することによって評価結果に客観性を持たせ、部下に自己評価を行ってもらうことで自分の仕事レベルを適正に把握できる力を身につけてもらいます。

2つ目は、その三者がそれぞれ個別に評価を実施すること。1枚の評価シートを使って順番に評価すると、どうしても部下の自己評価に上司が引っ張られたり、1次評価者に2次評価者が影響されたりということが起こるため、それを防がなければなりません。

3つ目は、必ず判断理由を記入すること。リーダーが根拠に基づいて評価するようになるため、部下の日常業務を観察する目が育ちます。

2.育成会議

評価シートが埋まったら、次は「育成シート」を作りましょう。2人の評価者と被評価者が、それぞれの目標項目をABC評価します。とくに評価が高ければSS、著しく低い場合にはDを書き入れてもよいでしょう。こうして出来上がった育成シートをもとに、評価者たちの育成会議を行います。

育成会議は、2人の上司によるすり合わせの場です。その目的は2つあります。1つは、評価者同士の判断基準を統一すること。もう1つは、被評価者の育成方針を共有することです。評価に差異がある項目は全てすり合わせをし、部下たちが評価制度そのものに不信感を抱かないよう整えましょう。

なお、間に入って調整役をする人も必要です。社長か人事・総務の担当役員クラスなどが担当してください。どんな立場の人にも物おじせず、キッチリものを言える人物が望ましいでしょう。

育成会議を行えば、会社が目指す方向性や考え方、指導方法をマネジメント層と共有することができます。ひとりひとりの評価について、念入りに協議しましょう。

3.育成面談

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評価制度を運用するなかで、とくに人材育成の重要なポイントとなるのが育成面談です。評価結果を本人に伝えて、リーダーとともに次の目標を明確にする場とします。一般的な面談は評価結果を伝えることに重点が置かれがちですが、ここでは「成長支援の場」として、次期の課題や目標を明確にするよう努めましょう。

面談を行えば、上司と部下とのコミュニケーションの場が確実にできることになります。これによって本人のモチベーションが上がり、成長につながる場合が多いものですことが多くなります。

評価者は、育成面談を行う前に必ず「育成面談シート」を作成しましょう。面談のストーリーがあらかじめ描けていれば、必ず評価者と被評価者にとって納得度の高い面談となります。事前準備が面談成功のカギです。

4.目標設定

次に、社員ひとりひとりの目標を明確化します。「チャレンジシート」を使い、育成面談で決めた目標の達成レベルとプロセスを定めましょう。将来のキャリアプランが明確になれば、どういう自分に成長したいのかを意識しながら仕事に取り組んでもらうことが可能になります。

キャリアプランが固まったら、1人につき3つの成長目標を立ててもらいましょう。日々の仕事でやらなければならないことが自ずから見えてきます。

5.毎月コツコツ面談

「チャレンジシート」で全社員の目標と達成プロセスを明確化したら、理想的なプロセスをひとりひとりが辿っていけるよう、頻繁に面談を行う必要があります。「毎月コツコツ面談」を徹底して、リーダーが全員を目標達成へと引っ張っていけるようにしましょう。

ただ、毎月1回の面談は、ただでさえ忙しい社員にとって大きな負担になります。1人10分以内をめどにし、面談実施日を確定させてしまうなど、長続きするような工夫をしましょう。毎月の面談が当たり前になれば、人事評価制度が適切に運用され、定着していくことは間違いありません。

まとめ

人事評価制度の設計と運用の重要度は2対8と考えてください。それほどまで運用が重要です。また、全く不満が出ない人事評価制度はありません。それを覚悟し、5つのプロセスで丁寧な運用を心がけましょう。

多少時間がかかっても、社員ひとりひとりにオリジナルの目標意識を持たせ、面談では評価を下すのではなく次期目標や課題を示すことを主目的とすれば、みんなのやる気は間違いなく高まります。


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