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2018-06-28

雇用契約を維持したまま関連会社で働く?出向する際の注意点まとめ

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長いサラリーマン人生、急に出向を命じられることも、ないとはいえません。

出向という言葉には、「左遷」や「島流し」などといったイメージがつきまといがちですが、ポジティブな意味での出向も多いことをご存じでしょうか。出向の意味や注意点をまとめました。

出向とは?

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出向とは、会社との雇用関係を維持したまま、子会社や関連会社に異動することです。

あくまで雇用するのは出向元なので、それまで通り出向元企業から給与が支払われます。

ただ、業務上の指揮命令権は出向先にあるため、あくまで出向先企業の指示に従って働くことになります。これを在籍出向と呼びます。

在籍出向の目的は子会社への業務指導や関連会社における業績の立て直し、人材育成などが主なものです。

外部の環境にもまれて業績を上げ、たくましく育って出向元へ帰ってくることが期待されています。

ただし、契約の変更により、出向先に転籍を行った場合には、出向元との雇用関係は消滅します。

これが転籍出向です。転籍出向は、いわば元の会社を退職して、新しい会社に転職するようなものです。元の会社との接点は、契約上は完全になくなります。

転籍出向の目的は、雇用調整であることが多いものです。ただ、それまでの業績や身につけた技術に適した転職先を用意してくれると考えれば、整理解雇や退職勧奨などよりも温情が感じられるといえなくもないでしょう。

出向する際の注意点

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籍はどこに置かれるのか確認する

出向を言い渡されたら、在籍出向か転籍出向かを、まずは確認しましょう。在籍出向の場合、転勤などがあることを就職する際に承知していれば、業務命令に逆らう手段はありません。

何より、在籍出向は自分の能力や将来性が認められている証拠であり、大きな成長のチャンスです。何らかの事情がない限りは、進んで受けたほうがキャリアアップにつながります。

一方で転籍出向の場合は、本人の承諾なしには実行できません。転籍出向が命じられたら、その理由を事業者側から十分説明してもらい承諾するかどうかを判断しましょう。

転籍出向の業務命令に従わなくても、企業側は解雇などの処置を取れません。

出向通知書で労働条件を確認する

出向命令を受けたら、出向通知書が発行されるはずです。しっかりと目を通し、とくに労働条件について確認します。

給与や労働時間、業務内容に納得できない場合があるかもしれないためです。疑問点は人事担当者に告げ、納得のうえで出向承諾をしましょう。

出向の目的を知り、自分の役割を把握する

在籍出向であっても、自分が出向となる目的は十分理解しておかなければなりません。自分の役割を把握できなければ、出向が最大限に価値あるものにはならないためです。

出向先での成績によっては、評価を大幅に下げてしまう可能性もあります。

まだ入社2年、3年といった若いうちに出向となるなら、人材育成の目的である可能性が高いでしょう。

別の会社に行き、違う理念や方針、仕事のやり方を目の当たりにして、視野の広い人材になることが期待されています。また、現場の流れを頭に入れ、仕事に関わる人たちとの交流を行うことも大事です。

役職者として出向するなら、言わずもがなではありますが、関連会社や子会社の業務を立て直したり、複数の会社が関わる大きなプロジェクトの指導者として活躍したりといった大きな仕事があります。

役割に沿って責務をまっとうすべく尽力する

自分は何のために出向となっているかを常に意識して働きながら、出向先での時間を有効に使いましょう。

新しい環境に慣れるのは大変ですが、それも仕事のうちです。出向先での仕事を円滑に進め、業績を上げることができれば、必ず出向元は評価してくれます。

元の職場が恋しくなることもあるかもしれませんが、目の前の仕事に集中しましょう。

人脈拡大のためコミュニケーションを積極的に

また、出向先の社員たちと向き合い、積極的にコミュニケーションを行うことも大事です。

立場によっては、出向先の社員から敬遠されてしまったり、自身の引っ込み思案が原因でうまくなじめなかったりすることもあるでしょう。

しかし、出向先で人脈を拡大できれば、元の会社に戻ってからも、ずっと仕事がやりやすくなります。

おわりに

仕事がうまくいっていればいっているほど、出向はショックな出来事です。しかし、新しい挑戦ができる環境を用意してもらえたとポジティブに捉え、ますます精力的に仕事を頑張りましょう。

出向元へ戻ってきたときには、一回り大きくなっていたいものです。


[最終更新日]2018/06/28

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