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2018-01-31

会社の成長に欠かせない?ピグマリオン効果をビジネスに活かすための5個のポイント

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「部下は褒めて伸ばす」という主義で新人教育をしている上司は、ぜひその方針を貫いてください。人間は、期待された通りに成果を出そうとする動物であることが、心理実験でわかっています。心理的行動の一つであるピグマリオン効果を、どうビジネスに活かすかを解説します。

ピグマリオン効果とは?

ピグマリオン効果とは、「人は期待されれば、その通りの人間になろうとする」という心理効果を指します。1963年に、教育心理学者のローゼンタールが実験によってその実証を試みました。

ローゼンタールの行った実験は、実に簡単なものでした。ある小学校で「学習能力予測テスト」を行い、その結果を見たあとで「今後、彼らはぐんぐん成績が伸びてくるでしょう」と、複数の生徒の名前を担任に挙げたのです。すると、実際にその数人の成績が伸び始めました。

実は、行われたのはごく一般的な知能テストであり、「これから成績が伸びる」と予測した数人は、検査結果に関係なくランダムに選ばれたにすぎませんでした。しかし、結果的には、特定した子どもたちの成績を伸ばすことに成功したのです。

ローゼンタールは、この実験結果を「教師が期待を込めてその子どもたちを見守り、子どもたちもその期待を意識していたため、成績が向上したのだ」と仮説づけました。ピグマリオン王が女性の彫像を長く寵愛した結果、その彫像が人間化したというギリシャ神話にのっとり、ピグマリオン効果といわれています。

ピグマリオン効果をビジネスに活かすための5個のポイント

ピグマリオン効果を、ぜひ新人育成に役立てたいものですね。ビジネスに活かすには、どのような点に気をつければよいでしょうか。

部下を信じる

まずは、部下をきちんと信じることから始めましょう。「あなたはできる」といいながら、過保護にあれやこれやとフォローしていては、口先だけの期待だと部下に思われてしまいます。任せるべきところは任せ、細かいところまで指示せずに、ドンと構えていましょう。

「目標を達成できる」と期待をかける

期待をかけていることを、必ず言葉で伝えます。「あなただからこそ、この目標を達成できると思う」と、しっかり告げましょう。部下が自信のなさそうなそぶりを見せたら、全くの新人の頃に比べてどれほど成長したかを挙げ、具体的に部下自身の成長を実感させるのがポイントです。

部下の能力に応じて達成可能な課題を与える

もちろん、どう見ても達成不可能な課題を与えてしまったら、どんなに褒めそやしたところで部下の不安は消えません。結果として達成できなければ、部下の自信は損なわれてしまいます。部下の能力に応じて、達成可能な課題を与え、ハードルを飛び越える達成感を味わわせましょう。

褒めることでモチベーションを高める

上司に褒められるとモチベーションが高まることは、きっと誰でも経験から知っているでしょう。「やればできる」と期待をかけることは、ただ「頑張れ」と叱咤激励することではありません。「あなたはここが素晴らしい、長所を活かして、能力を開花させなさい」と、褒める言葉を挟み込むのがポイントです。

過剰な期待はかけない

過剰に期待をかけすぎると、部下は「とうてい応えられない」と、つぶれてしまいがちです。部下の性格や生活の状況、能力などを十分に理解したうえで期待値を設定しましょう。褒めれば褒めるほど部下が暗い顔をするようになったら、期待をかけすぎている可能性が高いといえます。

期待されることで仕事のモチベーションが高まる

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期待されることで高まるモチベーションこそが、業績達成の原動力になると考えられます。「最近、部下のやる気が感じられない」と悩んでいるなら、「あなたに期待をかけているよ」ということを、言葉や態度で示してみてください。お酒やカラオケをおごったり、休暇を与えたりするよりも、ずっと効果があるかもしれませんよ。

おわりに

部下に期待をかけることに、お金はかかりません。しかし、「期待してる」の一言だけで、モチベーションや自信といったお金では買えないものが、部下の心に芽生える可能性が高まります。

本人が頑張っていることに対して正確に評価を下し、能力に応じた目標を設定するには、部下を日頃からきちんと観察することが大事です。各部下がどのようなところに優れているかを見極めるため、より密にコミュニケーションをとりましょう。罵倒や叱咤よりも、賛辞と期待で、明るくやる気に満ちた職場に!


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