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2018-09-10

ゼネラリストとスペシャリストは似て非なるもの!定義や役割の違いを解説

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「あなたはゼネラリストとスペシャリスト、どちらを目指しますか?」と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。どちらも企業にとってはかけがえのない優秀な人材ながら、その仕事内容はガラリと違います。双方の定義や役割の違いを解説します。

ゼネラリストとは?

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ゼネラリストとは、広範囲の分野について知識を持ち、さまざまな分野の担当者たちをまとめ上げる役割を担う人を指します。例えば、映画監督などはゼネラリストの典型的な例です。カメラワーク、音響、照明、演技など、各分野の技術を総動員させて一つの作品を作り上げるには、あらゆる分野における豊富な知識がなければなりません。

ビジネスシーンでいうならば、プロデューサーやマネージャー、経営層、総務などがゼネラリストです。いわば、管理が主な仕事です。まとめあげる分野の全てにおいて長い経験を持っている必要はありませんが、より広範囲における深い知識を取得するために、各部署への異動や転勤を頻繁に行う例が多いでしょう。

スペシャリストとは?

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スペシャリストとは、ある特定の分野において突出した知識や技術、経験を持つ人材を指します。ゼネラリストよりも、スペシャリストのほうが言葉として一般的なので、その仕事内容を容易に思い描くことができるのではないでしょうか。エンジニア、会計、営業、デザイナーなど、スペシャリストの仕事分野はさまざまです。

スペシャリストと似たような意味合いの言葉に、プロフェッショナルがあります。プロフェッショナルとは、自身の専門分野で生計を立てている人、そのうえで自らの仕事に誇りをもって働いている人を指します。一方で、企業に属しているといまいとにかかわらず、スペシャリストという言葉は使えますし、仕事に対する姿勢は、意味に含まれていません。

ゼネラリストとスペシャリストの違い

ゼネラリストとスペシャリスト、いずれも企業に必要不可欠な人材であることに変わりはありません。企業にとって、また当人たちにとって、両者にはどのような違いがみられるでしょうか。仕事内容以外の違いをご紹介します。

スペシャリストはある程度まで出世しやすい

特定分野に関する深い知識、優れた技術、長い経験を必要とするスペシャリストは、経験を重ねれば重ねるほど、そして周りに認められるほど出世しやすいといえます。例えば、営業成績がダントツでトップな人材がいれば「いずれあの人がヒラをいち早く抜け出して、課長になるのかな」とうわさされるのは確実でしょう。

ただ、スペシャリストとして優秀なことと、人事管理に優れていることは必ずしもリンクしません。スペシャリストのなかには、個人作業は得意でもチームをまとめることは苦手という人が少なくないため、出世しても課長どまりというケースも多いのが特徴です。

一方で、専門性にも優れ、人事管理にも長けているスペシャリストは一目置かれ、チームのリーダーとして大きな仕事を任される可能性があります。例えば看護師長は、マネジメント能力に長けたスペシャリストといえるでしょう。

ゼネラリストは上層部までの出世が見込める

ゼネラリストは広範で豊富な知識に基づき、現場を監督したりマネジメントを行ったりするのが主な役割です。よって、上層部までの出世が見込めるといえます。「将来は経営層に食い込みたい」と考えているなら、総合職や人事担当として採用されるのが近道といわれているのは、そのためです。

ただ、優秀なゼネラリストになる道は険しいものです。とくに大企業にはたくさんの専門分野があり、あらゆる分野の基礎知識を頭に入れるのは容易なことではありません。また、肝心のマネジメント技術に長けていなければ、どんなに広範囲にわたる知識を持っていたとしても、ゼネラリストとしては立ち行かなくなってしまいます。

たとえ将来のゼネラリストとして採用されたとしても、マネジメント能力がなかなか開花しない社員は、企業側から扱いづらい人材としてレッテルを貼られてしまいます。要職にもつけず、何かのスペシャリストになれず、中途半端にくすぶることにならないよう、ゼネラリストになりたいと考えたら、多大な努力、勉強が必要です。

スペシャリストは独立しやすい

スペシャリストは個人でも一定水準以上の仕事ができるスキルを身につけているため、独立が容易です。また、客観的な職能をはっきり示すことができるため、転職にも有利と言えるでしょう。

ゼネラリストは転職に不利な場合がある

ゼネラリストは、マネジメントという客観的な評価が難しい分野を担っているため、転職したいと考えたときに困難を極める可能性があります。かなりの実績がないと、ゼネラリストからゼネラリストへの転職は難しいでしょう。もしかしたら、転職時に大幅な年収減となってしまうかもしれません。

ゼネラリストとスペシャリストのどちらを目指すべきか?

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以上のように、ゼネラリストのほうが最終的には多大な報酬と高い地位を得ることができますが、どれほど出世できるかは本人の腕や人脈、マネジメント能力次第です。一方で、スペシャリストはある程度の出世は見込めますが頭打ちの可能性が高く、高い年収を欲したときには転職や独立を余儀なくされるかもしれません。

双方の仕事の特色、メリットとデメリットを知り、自分がどちらに向いているかをきちんと見極めることが重要になってきます。また、職場で求められるままの仕事をこなしているうちに、自分でも知らなかった才能が開花するという例もあるかもしれません。人からの評価を素直に受け止め、得意な分野を広げていきましょう。

おわりに

転職や独立を考えればスペシャリストが有利ですし、上層部への出世を目指すならゼネラリストとして成功するのが近道です。将来、どんな道を歩みたいのか、夢を描きながら職能を選びましょう。自分にはどんな道が向いているのか、身近な人に尋ねてみるのも判断の材料としては有効です。知り合いは、意外とあなたのことをよく見ているものですよ。


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