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2018-08-06

アサーショントレーニングとは?自己表現の3つのタイプとトレーニング方法を解説

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コミュニケーション能力は働く人にとって欠かせないスキルです。このコミュニケーション能力を、どうすれば向上させることができるのかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで注目すべきは、これから紹介するアサーショントレーニングです。アサーションとは、コミュニケーションにおいて自分と相手が共に尊重しあいながら行う自己表現法のことです。
アサーショントレーニングでコミュニケーション能力を向上させ、社内でのコミュニケーションや顧客との折衝に役立てられてはいかがでしょうか。

アサーショントレーニングとは?

1950年代にアメリカで生まれた、自己主張を苦手とする人へのカウンセリング手法のことです。ストレスのない良好な人間関係を築くために、相手に不快な思いをさせずに自分の気持ちを素直に表現することを目指します。

アサーショントレーニングを行う目的

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仕事をしていると度々コミュニケーションの問題が浮上します。職場では他人の噂話や、会社への不満を耳にすることも多いのではないでしょうか。そのような職場の雰囲気や風通しの悪さは、組織の情報伝達不良や、生産性の低下にまで影響することがあり、会社の業績を左右する問題にまで発展しかねません。このような問題を回避するために、日頃からコミュニケーションを円滑にし、健全な職場環境を維持していく必要性があります。
では、人がストレスを感じるのはどのようなときでしょうか?そのひとつは自己表現が阻害される時ではないでしょうか。本当は忙しくて、他の仕事は受けられない難しい状況なのに、仕事を頼まれてしまい断りきれない時などはストレスが溜まってしまうはずです。アサーショントレーニングは、そのような職場環境で生じるストレスを軽減させることが目的です。トレーニングを行うことによって、自分と相手が尊重しあえます。また双方が無理のないコミュニケーションを心がけることによって、良好な人間関係、職場環境を築くことができるのです。
毎日顔を合わせるのも億劫だ、その人といると互いに意識してしまい仕事が捗らないなど、職場や顧客で苦手とする人にお悩みの方もコミュニケーション不良を克服できるはずです。そもそも悩むという思考は、その否定的な印象に反して、その人とコミュニケーションをとりたいという願望の現れでもあります。そのような隠された自分の心と正直に向き合い、前向きに考えることがアサーションへの第一歩となります。

自己表現の3つのタイプ

自己表現は、主に3つのタイプに分類されます。

アグレッシブタイプ

相手よりも自分を優先するタイプです。自分の意見をはっきりと相手に伝えられる反面、相手の気持ちを無視したり、自分の考えを押し付けてしまいがちになります。自分が一番になりたい、勝ちたいという競争心が強すぎるため、わがままな行動をしたり、時に自分が優位になるように相手や周りを操作して巻き込んでしまうのが特徴です。

ノン・アサーティブタイプ

自分よりも相手を優先してしまうタイプのことをいいます。人のよさとは裏腹に、自分に自信が無く、いつも相手の態度や気持ちを伺ってしまい自己主張ができません。そして、次第に自分の気持ちをわかってもらえないというストレスを抱え込んでしまいます。
また、他人の態度や気持ちを頼りに行動してしまうため、自ずと言い訳が多くなってしまうのが特徴です。

アサーティブタイプ

自分の意見を素直に表現でき、なおかつ相手の意見も尊重できる理想的なタイプのことをいいます。その場にふさわしい表現を選んで自己主張ができ、時には衝突するような場面でも、お互いの主張を出しあって、最終的な合意に導く事ができるのが特徴です。
アサーショントレーニングでは、このアサーティブタイプを目標にしています。

アサーショントレーニングの方法

以下はアサーショントレーニングを始める前に念頭に置いてほしい4つのことです。

・思いを素直に表現すること
・相手に対して誠実で謙虚であること
・自分と相手が対等であること
・自己責任の上に表現をおこなうこと

以上の事柄を頭に思い浮かべながらトレーニングを行ってください。
トレーニングのコツとして、まずはアイメッセージを使うとよいでしょう。アイメッセージとは、私を主語にして相手に気持ちを素直に伝えるトレーニング手法です。例えば、相手に「○○をとってきて!」と頼みごとをする場合に、アイメッセージとして置き換えてみると、「私はあなたに○○をとってきてもらえると嬉しいです。」というような表現になります。
このように自己表現が相手にネガティブに伝わりがちな情報を、アイメッセージに置き換えれば、自分の気持ちを素直に表現し、かつ相手に不快な思いをさせない表現をとることができます。いろいろな場面で使われるセリフを思い浮かべてみて、アイメッセージに置き換えて練習してみてください。

次に、前述しました3つのタイプを使ってロールプレイを行います。例えば、上司からの頼みごとに対し、断りたい場合を想定します。そして、断り役、上司役、観察役、などに役柄を割り当てます。断り役の人はアサーティブに断るように意識します。上司役の人は簡単には妥協せずに、しかし、最後は妥協するようにします。観察役の人は時間を計りながら断り役の人を観察します。
上司からの頼みごとは断りづらく、上司側も相手の気持ちに気づかずに、つい無理を強いてしまいがちになります。そのような状況を客観的に捉えるよい機会となり、より効果的なトレーニングをすることができます。
以上のような方法を使って、様々な状況、言い方などを工夫しながら、アサーショントレーニングを練習してみてください。

まとめ

アサーションは自分と相手が共に尊重しあいながら自己主張をするコミュニケーションスキルです。アサーショントレーニングによって、そのスキルを身に付けることは職場環境の改善や、自分自身の心の負担を軽減することに繋がります。
自己表現のタイプは、「アグレッシブ」「ノンアサーティブ」「アサーティブ」と、3つのタイプに分けられます。自分がどのタイプに属しているかを自覚することもコミュニケーションスキルを改善するために必要なことです。その上で、アイメッセージやロールプレイを使って、アサーショントレーニングを行えば、コミュニケーション能力が向上できるはずです。


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