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2017-07-14

マルチタスクで仕事をするのは非効率であるといわれる5個の理由

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マルチタスクで仕事ができる人になりたいと思うことはありませんか。やるべき仕事を同時にできれば、さぞ仕事が捗るだろうという印象は否めません。

しかし、マルチタスクはかえって非効率であると、多くの脳科学者が警鐘を鳴らしています。その理由を解説しましょう。

マルチタスクは効率的とは限らない

メールを立ち上げながらチャットを流し見、電話を受けながらプレゼン資料の整理をする。

そんな同僚を見ると、「自分もこんなふうに効率的に仕事をしたい」と思ってしまいがちです。しかし、その同僚は、実際にたくさんの仕事をこなしたり、残業せずにサクッと帰ったりしていますか?よく観察してみれば、そうでもないのではないでしょうか。

実は、人の脳はマルチタスクができません。マサチューセッツ工科大学の研究機関など、多くの研究所や脳科学者が「人の脳は一度に一つのことしかできない」としています。

つまり、マルチタスクに見えても、実は1つの物事に短時間だけ集中することを繰り返しているだけだというのです。

短時間の集中を繰り返し過ぎると、脳は疲れてしまいます。結果、1つの物事にずっと集中するより早く集中力を消耗させ、効率は逆に悪くなていることに気づいていないだけということも。

では、マルチタスクで仕事をすることが非効率である理由を、具体的に挙げて説明しましょう。

マルチタスクで仕事をするのは非効率である5個の理由

集中力が分散される

多くのタスクを広げながら仕事をしていると、1つの物事にかける集中力が分散されてしまいます。それは、「気が散っている」のと同じ状態です。

せっかく能力を持っていても、気が散っていることでパフォーマンスが十分に発揮s-20170714_0857できず、仕事のクオリティーが下がってしまうでしょう。

ミスが増える

集中できない状態が続くので、仕事のミスが増えます。メールの誤脱字など些細なことならダメージは大きくありませんが、メールを送る相手を間違えたら大変失礼なことですし、内容によっては会社の機密が守られなくなってしまうことにもつながるでしょう。

このように、大きなミスに発展する危険性を、マルチタスクははらんでいます。

脳が疲れる

あまりに短時間での集中を繰り返し続けると、脳が疲れてしまい、しまいには脳への慢性的なダメージにつながってしまうかもしれません。『ネイチャー』誌に掲載された研究によると、イギリスの調査では、マルチタスクのストレスで脳の2つの分野にダメージを受けることがわかったそうです。

一度にたくさんの仕事を広げると、それだけで「よし、同時に全部やってやる!」とモチベーションが上がるのを経験した人も多いでしょう。そのやる気が脳の活動を活発にすると思ってしまいがちです。

しかし、実はテンションが上がるだけで、脳は逆にストレスを受けてしまっています。何とも皮肉な話ですね。

頭を切り替えるのに時間がかかる

タスクが切り替われば、頭もそのタスクに合わせて切り替えなければなりません。しかし、人の脳は切り替えに時間がかかります。

ほとんど反射的にメールを返信したとしても、脳が動作に追いついていないので、あとで「あれ、そんなふうに返信したっけ?」と、自分のメール内容を忘れてしまうことにもつながりかねません。

逆に時間がかかる

頭の切り替えには必ず時間がかかるため、マルチタスクであればあるほど、仕事をこなすのに時間がかかるという結果につながります。たくさんの仕事を同時に進めているため、早く仕事を終わらせることができていると錯覚してしまいますが、それはまさに錯覚なのです。

実際、スタンフォード大学が行った実験では、マルチタスク型の仕事をする人のほうが、1つの仕事に集中する人よりも作業能率が低いという結果が出ています。

シングルタスクで集中して仕事をこなす方が効率的なときもある

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シングルタスクで仕事をしていると、行き詰まったときに「気分転換がてら……」と、メールをチェックしたり、資料の整理をしたりすることがあるでしょう。それはマルチタスクとはいわず、気分転換として正しい対処法です。

しかし、1つの仕事に集中できている状態であるにもかかわらず、タブで開いていたメールに反応したり、他の作業を同時に進めたりするのは問題です。仕事のパフォーマンスから見て、実にもったいない状態であるといえます。

効率アップを目指したいなら、まずは1つの物事に集中する姿勢を身につけましょう。そして、自分の脳の状況をきちんと感じながら作業を進めることが大事です。

「集中力が切れてきたな」「ちょっと疲れてる」「リフレッシュを求めている」など、自分の状態をじっくり見つめることができるのも、シングルタスクならではといえるでしょう。

おわりに

マルチタスクで物事を進めていると、「自分はこんなに仕事をこなしている」と自己満足に陥ってしまいがちです。実は、逆に効率性を失っていることに気づきましょう。

やらなければならないことがたくさんあるときこそ、1つずつこなすことを念頭に置いてくださいね!


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